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上海浦東空港から最高430km/hを誇る磁浮(リニアーモーターカー)で着いた龍陽路駅。
ホームに上海のガイドマップ的なものが置いてあったので、ないよりはマシと思いつつ1部もらいつつ、日本出発前にこの駅でSIMが買えることを調べていたので、軽い気持ちでそのお店へ。

情報通り、地下鉄2号線乗り換え口にそのタバコ屋はありました。

龍欣日用百貨店。

写真でコッチをガン見している店主に片言英語で「SIMが欲しい」と伝えると、壁に貼ってあるメニュー&番号表を示して「どれがいい?」と尋ねられましたが……台湾に比べると内容が分かりにくい分かりにくい(汗)。
しかも番号によって値段が違いましたが、ひとまずは使えればいいので「どれでもいい」旨を伝え、やっとこChinaUnicom(中国聯通)の3G SIMをゲット!50元。

ただし、外国人?はこのままでは使えないらしく、「地図書いてやるからChinaUnicomのオフィスに行ってレジストレーションしてこい」とのこと。

で、地図に従ってウロウロ歩くこと15分(見当違いの方向に行っちゃって迷いました)、

ChinaUnicomのオフィスを発見。そのまま乗り込んで、居合わせた店員に
「えくすきゅーずみー、あいぼうとあしむかーどあっとざろんやんるーすてーしょん…」
と話しかけたら、「OKOK、パスポート?」と、流れるようにそのまま手続きへ。
こりゃインターネット開通楽勝だぞ、と思ったけれど……現実はそんなに甘くありませんでした。

パスポートのコピー取られたりしつつ、確かにレジストレーションはさっくり終わりましたが、台湾で存分に活躍してくれたモバイルルーター(Huawei E586)にSIMカードを挿してもネットにつながらず…。
スマホとモバイルルーターとの接続に問題はないので、モバイルルーター上での設定不備or不足だろうと推測できましたが、何が悪いのか分かりません(汗)。
で、あーでもないこーでもないとあれこれいじっていると、当初はカウンターの向こう側で対応してくれていた店員もいつの間にやらメシを食いに店の奥へ引っ込み、結局一人あれやこれや試行錯誤→つながらず…。
結局ChinaUnicomのオフィスではどうにもならなかったので、龍陽路駅のタバコ屋に戻り、
「あいにーじゅあへるぷ!」
レジストレーションが終わってもネットが使えない旨を拙い英語で伝えましたが、店主にはデータ容量を使い切ったと勘違いされ、以降ずっと「オフィスに行って金払って増やしてこい」と言われ続ける始末。orz

ふと気が付けば龍陽路駅に着いて1時間以上経っていたので、「別にネットに繋がらなくても旅はできる。時間がもったいない」と思い至り、店主に謝意を伝え、移動することに。

台北の地下鉄同様ホームドア完備の立派な地下鉄で6駅先、南京東路駅までやって来ました。
駅前広場に歩兵銃持った銅像が鎮座ましましているあたりは"へいわこっか"日本にはあり得ない感じで、外国なんだなぁとしみじみ感じました(笑)。

このころになると雨傘が欲しいかな、という程度に雨が降りはじめ、仕方なく折りたたみ傘を開いて散歩開始。
でも現地民の半分くらいは傘なしでした。気温・湿度高いからかな?

上海有数の繁華街(南京東路)を外灘へと歩いていると、「レトロ上海」がその姿を表し始めました。

ビルの谷間に架空線、何だろうと思ったらトロリーバス用の架線。へえ、実効性はともかく、ダイナミックに環境対策を実行しているんだねぇ。
このスピード感・ダイナミズム、日本では感じたことがないような…。

にぎやかかつ広い広いメインストリートをお上りさんよろしくキョロキョロしつつ、「マッサージイカガデスカ?」の女声を振り払いつつ歩くこと30分、観光名所・外灘に到着しました。

「自覚遵守交通法規(交通ルールを守りましょう)」なんてテントが交差点にあるあたりが、世界に向けてイメージ向上を図りたい中国らしい?

あいにくの天候で高い建物は頭を雲の中に突っ込み気味なので、背後のレトロな建物に目を転ずることに。つーか、そっちが主目的だった訳ですが(笑)。

租界時代のレトロな建物は大いに結構、でも"現在"をアピールするために広告施設を作ったはいいけどメンテが行き届いていないあたりが、これまた中国っぽい??

今度はメインストリートを離れ、ひとすじ街中に分け入ると、

さっきまでのレトロ&近代的な景色から、庶民的な街の様子とその背後に高層ビルが林立する風景に一変。いや、この街は面白そうだ。

まだまだあちこち歩きたいと思いつつも時刻は現地時間18時過ぎ、そろそろ宿へ行かねばなりません。
GoogleMapsが使えないので、龍陽路駅でゲトした紙の地図を頼りにウロウロすること30分、

無事到着しました、海上星喔豪都大酒店(ハオドゥホテル)。
Booking.comのスマートセールにてシングル朝食付き一泊188元≒4,091円で予約済みでした。

台湾と違って中国本土は通じないな~と薄々感じつつもフロントに英語で話しかけてみたところ、問題なく通じ、
「押金(保証金)込みで300元、明日チェックアウト時に112元返金します」
とのこと。実にスムーズにチェックインできました。

割り当てられたのは「5階」の一室。(中国には「4階」はないので、5階と言いつつ実質4階。)

清潔具合には問題のないシングルルームでした。うん、まぁこんなもんでしょ。
ただ、華中では湯につかる習慣がないのか、バスルームはシャワーブース+トイレ&洗面台のみでした

日中ムシムシして暑くベトベトしたのでさっくりシャワーを浴び、夕食をと外へ出てみました。

遠目には高層ビルが立ち並ぶ上海ですが、この辺りは「昔ながら」なのか、店先に置かれた簡素なカゴで食用のヘビが売られていたり、天秤棒を担ぐ爺さんが歩いていたり、暗い街角で果物屋だけがきらびやかだったり。いいなぁ。

で、どこでメシ食おうとウロウロしていましたが、結局宿のすぐ近くの「徳興面館」なるお店に入店。

後日調べた限りでは汁麺がおいしいらしいお店でしたが、ネットが使えなかったのでそれが分からず、有名な上海炒麺を期待して注文するも、日本人には薄味&油過多であんまりおいしくありませんでした。
が!生煎(焼小籠包)と炒麺のおまけのスープは美味でした。事前の情報収集って大切ですなぁ。

食後、味はともかく腹はいっぱいになったので、ホテル目の前の店で500mlの中国の缶啤酒(ビール)を買って帰ろうとしたら、
「いくらですか?」「15元」
…ホテルの自販機なら350ml缶が5元で売ってましてね、見事ボラれました。祝・海外旅行初ボッタ!
※後日調べで恐縮ですがこの「青島ビール 奥古特」なるビール、青島ビールのプレミアムビールらしく、そうそう売っているものでもなく、かつ価格もだいたいこれくらいだと分かりました。ボラれたとか書いてすまん>店主

ちょうどこの日は中国での大学入試の日だったらしく、ホテルのエレベータホールには「静かにね」の張り紙が。

部屋に戻ってからは現地ビールをちびりちびり呑りつつ、ホテルの無料wifiを使うべく、四苦八苦しましたとさ。

(続きます。)

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